公開日:2026年11月2日
カカオの2026年第2四半期(4~6月)の連結売上は2兆985億ウォン(前年同期比9%増)、営業利益は2,770億ウォン(同36%増)で、いずれも四半期として過去最大だと同社は発表しています。成長を支えたのは、広告とコマースを含むプラットフォーム事業(売上1兆2,303億ウォン、同17%増)です。
※ 本記事は、2026年8月6日付のカカオ公式プレスリリースと、イートゥデイ、アイニュース24、マネートゥデイ、アジア経済、ビジネスウォッチ、CEOスコアデイリー、バイラインネットワークの報道をもとに作成しています。金額はウォン表記のままで、円換算はしていません。ゲーム子会社のカカオゲームズは非継続事業として扱われています。カカオトークの月間利用者数、AI関連の売上や投資額、第3四半期の発表日は確認できていません。
カカオ2026年Q2決算の主要数字
2026年8月6日に発表された第2四半期の連結業績は次のとおりです。営業利益率は13%で、前年同期より約3ポイント改善したと公式発表は説明しています。
| 項目 | 2026年Q2 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 連結売上 | 2兆985億ウォン | 9%増 |
| 営業利益 | 2,770億ウォン | 36%増 |
| 営業利益率 | 13% | 約3ポイント改善 |
| 営業費用 | 1兆8,214億ウォン | 6%増 |
前年同期の数字は、非継続事業を除いた形に組み替えられています。マネートゥデイによると、組み替え後の前年同期は売上1兆9,175億ウォン、営業利益2,039億ウォンです。同紙は、組み替え前の基準で比べると、売上は3.5%増、営業利益は49.0%増になると伝えています。この点は公式発表には記載がなく、1つの報道のみで確認したものです。
当期純利益は、イートゥデイのみが179億8,000万ウォン(前年同期比90%減)と報じており、公式発表では確認できません。
事業別の売上
2026年第2四半期の事業別の売上は、公式発表と各報道で一致しています。
| 区分 | 項目 | 2026年Q2売上 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| プラットフォーム | 全体 | 1兆2,303億ウォン | 17%増 |
| トークビズ | 6,432億ウォン | 12%増 | |
| プラットフォームその他 | 5,870億ウォン | 22%増 | |
| コンテンツ | 全体 | 8,682億ウォン | 1%増 |
| ミュージック | 5,584億ウォン | 8%増 | |
| メディア | 991億ウォン | 5%増 | |
| ストーリー | 2,107億ウォン | 伸び率の記載なし |
トークビズの動き:広告とコマース
トークビズは、カカオトーク上の広告とコマースを担う事業です。第2四半期の売上は6,432億ウォンで、前年同期比12%増でした。内訳は次のとおりです。
| 項目 | 2026年Q2 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 広告・サブスクリプション | 3,999億ウォン | 14%増 |
| コマース | 2,432億ウォン | 10%増 |
| ビジネスメッセージ | 金額の記載なし | 20%増 |
| カカオトーク内のディスプレイ広告 | 金額の記載なし | 28%増 |
| コマースの統合取引額(GMV) | 2兆7,000億ウォン | 9%増 |
| ギフト関連の自己購入の取引額 | 金額の記載なし | 39%増 |
広告面では、ビジネスメッセージとカカオトーク内のディスプレイ広告が全体の伸び(14%)を上回りました。コマースでは、取引額の伸び(9%)と売上の伸び(10%)がほぼ同じ水準です。チャンネルやディールなど個別の機能ごとの売上は、確認できた報道では示されていません。
プラットフォームその他、カカオペイ、モビリティ
プラットフォームその他の売上は5,870億ウォンで、前年同期比22%増でした。モビリティについては、既存事業とラストマイル物流が好調と説明されていますが、金額は示されていません。カカオペイも個別の金額は示されておらず、金融収益が大きく伸び、決済とプラットフォームサービスが2桁成長し、四半期として過去最大の売上と営業利益になったという定性的な説明にとどまります。ポータル事業(ダウム)の数字は、確認できた報道では触れられていません。
AIに関する発表
公式発表によると、カカオは、カカオトークの中で注文、予約、決済などを行える「エージェンティックAI」の体験を広げる計画です。エージェンティックAIとは、利用者に代わって作業を進めるAIのことです。コマース、予約、旅行、決済の分野のパートナーと連携し、MCPを基盤とするオープンプラットフォーム「PlayMCP」を使うとされています。AI関連の売上や投資額、数値目標は、確認できた資料では示されていません。今後の見通しは定性的な説明にとどまり、配当や自社株買いに関する記載も確認できませんでした。
決算の数字を読むときの注意点
1つ目は、前年同期の数字が組み替え後であることです。9%増や36%増は、組み替え後の前年同期との比較です。2つ目は、非継続事業の範囲です。多くの報道はカカオゲームズのみを挙げていますが、アジア経済は、カカオヘルスケアも組み替えに反映されていると伝えています。この点は他の報道では確認できませんでした。3つ目は、当期純利益が1つの報道のみで確認した数字であることです。4つ目は、トークビズの内訳の一部が伸び率のみで、金額が確認できないことです。5つ目は、ウォン建ての数字を円に換算していないため、為替の影響を含めた比較はしていないことです。
日本企業が確認しておきたいこと
トークビズの広告とコマースがともに2桁前後の成長を続けていることは、カカオトークが韓国で集客と販売の入口として使われ続けていることを示しています。日本企業にとって、実務で確認したい点は次の3つです。
1つ目は、カカオトークのチャンネルとビジネスメッセージの使い方です。運用の基本はカカオトークチャンネルの解説で整理しています。2つ目は、SNSやコマース導線全体の中で、カカオをどこに位置づけるかです。全体像は韓国SNSマーケティングの記事をご覧ください。3つ目は、運用を任せるパートナーの選び方です。判断の基準は韓国マーケティング会社の選び方にまとめています。カカオトーク内のAIによる注文や予約の仕組みは、これから広がる段階です。日本企業の販売や集客にどう影響するかは、今後の発表を確認する必要があります。
よくある質問
カカオの2026年第2四半期の売上と営業利益はいくらですか?
連結売上は2兆985億ウォンで前年同期比9%増、営業利益は2,770億ウォンで同36%増です。いずれも四半期として過去最大だと同社は発表しています。
トークビズとは何で、どのくらい伸びていますか?
カカオトーク上の広告とコマースを担う事業です。第2四半期の売上は6,432億ウォンで12%増でした。広告・サブスクリプションが3,999億ウォン(14%増)、コマースが2,432億ウォン(10%増)です。
営業利益36%増は、組み替え前の数字と同じ基準ですか?
いいえ、非継続事業を除く組み替え後の前年同期との比較です。マネートゥデイは、組み替え前の基準では売上3.5%増、営業利益49.0%増になると伝えています。公式発表にはこの記載はありません。
カカオはAIでどのような取り組みを発表しましたか?
カカオトークの中で、注文、予約、決済などを行えるエージェンティックAIの体験を広げる計画です。パートナーと連携し、オープンプラットフォームのPlayMCPを使うとされていますが、AI関連の売上や投資額は示されていません。
カカオの第3四半期の決算はいつ発表されますか?
本稿の作成時点(2026年11月)では、第3四半期の発表日と数字は確認できていません。第2四半期は2026年8月6日に発表されました。発表後に数字を確認する必要があります。
まとめ
カカオの2026年第2四半期は、売上が9%増の2兆985億ウォン、営業利益が36%増の2,770億ウォンで、いずれも四半期の過去最大だと同社は発表しています。プラットフォーム事業が17%増と成長を牽引し、トークビズでは広告が14%増、コマースが10%増でした。比較の基準が組み替え後であることに注意が必要です。次の確認点は、エージェンティックAIの取り組みが、第3四半期以降の決算でどのように表れるかです。
Kマーケティングワークスでは、カカオトークチャンネル、トークビズ広告、ネイバー検索を含む韓国市場向けのマーケティングを支援しています。決算から見える変化を自社の集客にどう反映するか、お気軽にご相談ください。
参考にした公開情報
- カカオ公式発表(2026年8月6日)2026年第2四半期の業績
- イートゥデイ(2026年8月6日)カカオ第2四半期決算
- アイニュース24(2026年8月6日)カカオ第2四半期決算
- マネートゥデイ(2026年8月6日)カカオ第2四半期決算
- アジア経済(2026年8月6日)カカオ第2四半期決算
- ビジネスウォッチ(2026年8月6日)カカオ第2四半期決算
- CEOスコアデイリー(2026年8月6日)カカオ第2四半期決算
- バイラインネットワーク(2026年8月6日)カカオ第2四半期決算
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