日本と韓国の貿易を表す、木箱と双方向の矢印のラインアート

日韓貿易2025年を解説:韓国の対日赤字206億ドルと主要品目

公開日:2026年11月2日

2025年の日韓貿易は、韓国側の統計(米ドル建て)では、韓国の対日輸出が283億ドル(前年比4.4%減)、日本からの輸入が489億ドル(同2.8%増)で、韓国の対日赤字は206億ドルでした。日本側の統計(円建て)では、日本の対韓国輸出は6兆9,582億円(同1.0%減)です。

※ 本記事は、ジェトロ(日本貿易振興機構)の特集(2026年2月17日付)、世界貿易投資報告2026年版、目で見る北海道貿易2026、韓国産業通商部の2026年9月輸出入動向(2026年10月1日付の速報)、KDI経済教育・情報センターの同月の資料(2026年10月15日付)をもとに作成しています。韓国側の数字は韓国の貿易統計、日本側の数字は財務省の貿易統計にもとづくもので、通貨も定義も異なるため、そのまま比べることはできません。円とドルの換算はしていません。品目別の金額、2026年の日韓二国間の通年の数字は確認できていません。

韓国側の統計で見る2025年の日韓貿易

韓国側の統計では、2025年の対日輸出は283億ドルで前年比4.4%減、日本からの輸入は489億ドルで同2.8%増でした。その結果、日本との貿易収支は206億ドルの赤字となり、2024年の180億ドルから拡大しました。韓国の輸出全体に占める日本の割合は約4.0%、輸入全体に占める割合は約7.7%です(当サイトの計算)。

項目 2024年 2025年 前年比
韓国の対日輸出 296億ドル 283億ドル 4.4%減
韓国の対日輸入(日本からの輸入) 476億ドル 489億ドル 2.8%増
韓国の対日収支 180億ドルの赤字 206億ドルの赤字 赤字が拡大

日本側の統計で見る2025年の日韓貿易

日本側の統計(財務省の貿易統計)では、2025年の対韓国輸出は6兆9,582億円で前年比1.0%減、韓国からの輸入は4兆5,054億円で同5.4%減でした。日本にとって韓国は、輸出先として第4位とされています。日本の輸出全体に占める割合は約6.3%、輸入全体に占める割合は約4.0%です(当サイトの計算)。輸入相手としては、ジェトロの資料のグラフでは第7位でした。

項目 2024年 2025年 前年比
日本の対韓国輸出 7兆253億円 6兆9,582億円 1.0%減
日本の対韓国輸入(韓国からの輸入) 4兆7,609億円 4兆5,054億円 5.4%減
日本側の収支 ― 2兆4,528億円の黒字 ―

日本側の輸入額と前年比は、ジェトロの資料のグラフの数値から読み取ったものです。韓国側の統計と日本側の統計は、通貨が異なるだけでなく、集計の方法も異なります。金額に差が出る理由は、確認した資料では十分に説明されていません。方向としては、韓国の対日赤字と日本の対韓国黒字で一致しています。

日韓貿易の主要品目

韓国貿易協会の品目分類(2025年)による上位10品目は次のとおりです。順位のみで、金額は確認できていません。

順位 韓国から日本へ 日本から韓国へ
1 石油製品 半導体
2 鉄鋼板 半導体製造装置
3 半導体 プラスチック製品
4 石けん・歯みがき粉・化粧品 鉄鋼板
5 金・銀・白金 計測制御分析器
6 合成樹脂 石油製品
7 農薬・医薬品 金・銀・白金
8 精密化学原料 農薬・医薬品
9 半導体製造装置 電子応用機器
10 プラスチック製品 原動機・ポンプ

日本から韓国への輸出では、半導体と半導体製造装置が上位を占めています。ジェトロの資料によると、2025年の日本の対韓国輸出では、鉄鋼が19.7%減少した一方、食品は24.6%増加しました。韓国から日本への輸出では、化粧品を含む分類が上位に入っています。

韓国全体の貿易と2026年の動き

2025年の韓国の輸出は7,093億ドル(前年比3.8%増)、輸入は6,319億ドル(同0.02%増)、貿易黒字は774億ドルでした。輸出品目の1位は半導体で、1,734億ドル(同22.2%増)です。2026年に入ってからは、輸出が大きく伸びています。韓国産業通商部の速報では、1~9月の輸出は8,145億ドル(前年同期比56.8%増)、輸入は5,621億ドル(同19.7%増)でした。

期間 輸出 輸入 貿易収支
2025年通年 7,093億ドル(3.8%増) 6,319億ドル(0.02%増) 774億ドルの黒字
2026年1~9月(速報) 8,145億ドル(56.8%増) 5,621億ドル(19.7%増) 約2,525億ドルの黒字

9月単月の確定値は、KDIの資料(2026年10月15日付)で、輸出が1,211億ドル(前年同月比83.7%増)、輸入が711億ドル(同26.0%増)とされています。産業通商部の月別表では、2026年9月の韓国の対日輸出は前年同月比25.3%増、日本からの輸入は22.5%増でした。いずれも速報ベースの数字で、日韓二国間の1~9月累計は確認できていません。伸びの要因の詳細も、本稿では確認できていません。

日韓の直接投資

ジェトロの特集によると、日本から韓国への直接投資(実行ベース)は次のとおりです。2020年から2025年の累計は59億3,300万ドルで、製造業が26億8,900万ドル(45.3%)、サービス業が32億1,600万ドル(54.2%)でした。

年 日本の対韓国直接投資(百万ドル) 企業数
2020年 599 134
2021年 778 150
2022年 1,040 135
2023年 861 164
2024年 1,807 169
2025年 848 167

業種別では、情報通信、化学工業、機械装置・医療精密、卸売・小売、金融・保険が上位でした。ジェトロは、半導体の材料や装置分野の投資も取り上げています。反対に、韓国から日本への直接投資(韓国輸出入銀行の統計)は、2024年が6億3,753万ドル、2025年1~9月が13億2,682万ドルで、2018年の通年の最高額をすでに上回ったとされています。日本で新たに設立された韓国系企業は、2024年が316社で過去最多、2025年1~9月が318社でした。

数字を読むときの注意点

1つ目は、統計の出どころです。韓国側は米ドル、日本側は円で、集計の定義も異なります。2つ目は、日本側の輸入額と前年比が、資料のグラフの数値から読み取ったものであることです。3つ目は、品目別の上位が順位のみで金額がないこと、品目名は韓国側の分類であることです。4つ目は、2026年の数字が速報を含むことです。5つ目は、円とドルの換算をしていないため、為替の影響を含めた比較はしていないことです。

日本企業が確認しておきたいこと

日韓貿易は規模の大きい関係ですが、品目の中心は半導体関連や素材で、消費財はその一部です。日本企業にとって、実務で確認したい点は次の3つです。

1つ目は、韓国へ商品を輸出する場合の手続きです。基本は韓国への輸出の手順の記事で整理しています。2つ目は、韓国から商品を調達する場合の流れです。詳しくは韓国からの輸入の手順をご覧ください。3つ目は、販売や集客のために現地の拠点を持つかどうかです。判断の材料は韓国進出のステップにまとめています。取引の通貨や為替の扱いは、商品や契約により異なるため、事前に確認することをおすすめします。

よくある質問

2025年の日韓貿易額はどのくらいですか?
韓国側の統計では、対日輸出が283億ドル、日本からの輸入が489億ドルです。日本側の統計では、対韓国輸出が6兆9,582億円、韓国からの輸入が4兆5,054億円です。

日本にとって韓国は何番目の貿易相手ですか?
ジェトロによると、輸出先としては第4位です。輸入相手としては、ジェトロの資料のグラフでは第7位でした。

日本から韓国へ多く輸出されている品目は何ですか?
韓国貿易協会の分類(2025年)では、上位は半導体、半導体製造装置、プラスチック製品、鉄鋼板、計測制御分析器です。ただし、品目別の金額は確認できていません。

韓国側と日本側の統計で金額が違うのはなぜですか?
通貨が米ドルと円で異なり、集計の定義も異なるためです。差の理由は、確認した資料では十分に説明されていません。直接比較せず、それぞれの統計の中での動きを見るのが安全です。

2026年の日韓貿易はどうなっていますか?
日韓二国間の年間の数字は、本稿の作成時点(2026年11月)では確認できていません。韓国産業通商部の速報では、2026年9月の韓国の対日輸出は前年同月比25.3%増、日本からの輸入は22.5%増でした。

まとめ

2025年の日韓貿易は、韓国側の統計で対日輸出が283億ドル、日本からの輸入が489億ドルで、韓国の対日赤字は206億ドルに広がりました。日本側の統計では、対韓国輸出が1.0%減、韓国からの輸入が5.4%減でした。品目の中心は半導体関連や素材です。韓国全体の輸出は2026年に入って大きく伸びていますが、日韓二国間の数字は今後の発表を確認する必要があります。

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